森博嗣

君の夢 僕の思考
You will dream while I think
PHP研究所
定価 本体1100円(税別)

見えないもの。
でも、大切なもの。(帯より)

森先生の言葉がものすごく癒しになりました。読み返してみると、いたるところに、素敵な言葉が本当にたくさんあります。やっぱり森先生って良いですよね。
今度「笑わない数学者」を読み返してみようかと思わせてくれた一冊です(笑)

人間は仕事をするために生きているのではない。
HP:「浮遊工作室」より
P99

* * *

工学部・水柿助教授の逡巡
The Hesitation of Dr.Mizukaki
幻冬社
定価 本体1600円+税

最初にお断りをしておくが、この作品は小説である。 さて水柿君、この巻で予想通りN大学工学部助教授のままミステリィ作家になる。 きっかけはとくになく、なんとなく書き始めたら、すぐに書き上がった。 それをミステリィ好きの妻・須磨子さんに見せたが、評価はあまり芳しくない。 それで出版社に送ってみたら、なんと、本になることになり、その上、売れた! 時間があれば小説を書き続ける毎日、そして幾星霜、水柿君は、すっかり小説家らしくなったが……。(帯裏より)

やっぱりM&Sシリーズは面白いです。どうでも良いようなことを延々と書いているあたりがた まりません。 ただ、もう少し、前回のような日常的な話が読みたかったですね。 今回のような作家になる方法や業界事情が嫌なわけではないんですけどね(笑)
いたる所で大笑いさせていただきましたが、一番のお気に入りは第五話の箇条書きの所です。 読み進めるうちに笑いが止まらなくなってしまいました。
作品の中のちょっとしたほのぼのが本当に良い味を出していると思います。

ま、いろいろあるけれど、
何が大切なのかさえ忘れなければ、きっと大丈夫だろう。
P308 L6〜

* * *

工学部・水柿助教授の日常
Ordinary of Dr.Mizukaki
幻冬社
定価 本体1500円+税

水 柿君33歳。のちにミステリィ作家となるが、いまはN大学工学部助教授である。専門は建築学科の建築材料。 しばしば独身と間違われるが、須磨子さんというミステリィ好きの、二つ年下の奥さんがいる。 水柿君は、いつしか自分の身の回りで起こるなにげない細やかな不思議を、須磨子さんに披露するようになっていた。 水柿君の周りには、ほのぼのミステリィがいっぱい。 今日もまた、あれが消え、これが不思議、そいつは変だ、誰かなんとかしろ!と謎は深まる……。(帯裏より)

本当に森先生らしい一作だったと思います。森先生が好きな人は、是非とも読んでおくべきで しょう。
ジャンルはエッセイに近いと思うのですが、作品の至る所に“小説だ”と明記しているので、小説ということで(笑)
森先生の作品は、好き嫌いがはっきり分かれるんですが、これは、他の作品よりもそれが顕著なように思います。
個人的には「どすこい(仮)」のリベンジを発見できたのが嬉しかったです。

世の中には、もっともっと素敵な不思議がある。
P260 L2

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